はるまきさんの記録

自死遺族として考えたことを記録します。

刹那的に生きること

おとんが死んでから、EDMが好きになった。

最初に好きになったのは、アヴィーチーのdear boyで、今も一番好きな曲。

なぜこの曲を聞くに至ったのかはわからないけど(たぶんYouTubeのしわざ)、何度も繰り返されるリズムや動画の光の明滅が、その時の私にはとても心地よかったのだと思う。

 

私は音楽に詳しくないけれど、EDMは不思議な音楽だなぁと思う。繰り返される一定のリズムや光の明滅によって「今」を感じる。聞いていると、なぜだか「生きてる」って思う。だからわたしはEDMが好き。

 

それに、EDMの歌詞も私は好きだ。

当時好きだった人に振られてしばらくして、父が亡くなった。EDMは、淡く刹那的な想いをテーマにする曲が多いような気がする。dear boy も片想いをする女の子の心情をうたった曲で歌詞自体は切ないけれど、その想いは刹那的で、繰り返されるリズムには力強ささえ感じられる。私はそれを美しいと思う。

 

刹那的であることは良いことだと思う。

ともすると揶揄される対象にもなりえるけど、刹那的に生きることはこの今をちゃんと生きていることの証でもあるわけで、そんな風に生きられること自体、それだけで素晴らしい。刹那的に生きられている人がどれだけいるだろう。私もくよくよ悩んでばかりでそんな風に生きられていない。

もちろんそこには本音と建前のようなものがあって、人それぞれに一定のラインが存在するだろうけど、それは相対的なものであって、比べるものでもない。

 

だから私は刹那的に生きていきたい。

 

昨日、Ultra Japan へ行ってきた。

コロナが流行してから中止されていたから、実に3年ぶりの開催だったとのことで、私にとっては初めてのUltra Japanだった。

DJがアヴィーチーを流してくれたとき、最初はとても感動したけれど、みんなとりあえずWake Me Up流しときゃ良いくらいな感じで流してるなぁと思った。4,5回聞いたよ。

まぁでも、おとんの死がきっかけで好きな音楽が変わった。そして、日本で最大のEDMのフェスへ行ってきた。

そんな話。

 


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