はるまきさんの記録

自死遺族として考えたことを記録します。

本・映画の記録

ロベルト・ボラ―ニョ『2666』

長かったけど、最後の部を読んでそこまで読んだ甲斐があったように思うし、おもしろかった。でもとにかく長い。855ページの2段組み。ハードカバーなのだけど、本の厚さを測ってみたら5センチもあった。実に1月半くらい読んでいたかなぁ。本を読むことをした…

夏目漱石「こころ」

私の読んだ感想を書くことがおこがましく思われるほどに有名な作品。でもここは私の備忘録的な場所なので仕方がない。 〈おすすめしたい人〉 救いのない物語を読んでずぅーんとしたい人 〈内容その他 ネタばれあり〉 まずはあらすじの前に物語の構成を。物語…

綿矢りさ「ひらいて」を読みました

〈読んで欲しい人〉 報われない恋に破れた人 〈内容〉 主人公は計算高いようで感情のままに生きている女子高生(愛)。好きになった男子(たとえ)には恋人(美雪)がいた。なんとか彼(たとえ)に振り向いてもらおうと彼の恋人(美雪)に接近、不器用ながら…

「かぐや姫の物語」を今さらながら考える

今さらですが、私は「かぐや姫の物語」(高畑勲監督、2013年)が好きです。 初めて見たのは劇場で。その時も涙しましたが、今までに何回か見て、その度に涙を流しています。 今まで、これは人生賛歌だと、なぜだかそんな風に思いながら感動していたわけです…