はるまきさんの記録

自死遺族として考えたことを記録します。

2022-01-01から1年間の記事一覧

4年

今日で4年が経つ。 今日、たまたま、大学院の講義で過労自殺を扱う講義があって、講義の中で10分ほど、遺族の方のメッセージを弁護士の先生が代読する場面があった。事件は本当に悲しいもので、聞いていて涙が出てしまった。 その後、母と30分ほど電話で話を…

当事者であること

当事者であることには特有の力がある。 私が自死遺族の当事者グループへ行って話をし、話を聞くことで救われたような気になれたり、気持ちの整理をしていくことができたのは、そこが、大切な人を自死で亡くした当事者のグループであったからだと思う。 大人…

刹那的に生きること

おとんが死んでから、EDMが好きになった。 最初に好きになったのは、アヴィーチーのdear boyで、今も一番好きな曲。 なぜこの曲を聞くに至ったのかはわからないけど(たぶんYouTubeのしわざ)、何度も繰り返されるリズムや動画の光の明滅が、その時の私にはと…

しかしこの死のなかには何ら悲哀はなく

僕は、この鎌で麦を刈る人のなかに ―—炎天下、自分の仕事をやり遂げようと悪魔のように闘う朦朧とした姿のなかに―— 死のイメージを見ました。人間は刈り取られる麦のようだという意味です。(・・・・・・) しかしこの死のなかには何ら悲哀はなく、 それは…

「弱さ」へのまなざし

父を亡くして半年あまりの頃、私はわらにもすがる思いで自殺に関する本を読んでいた。 その時に出会った本に、木原活信・引土絵未編著『自殺をケアするということー「弱さ」へのまなざしからみえるものー』というものがある。カバーにある内容紹介によれば、…

無題の日々

巨人が勝っていると機嫌が良かった。ような気もするけれど、野球を見ていてもそんなに楽しそうでもなかったような気もする。おーい、朝だよーいと起こしてくれた。何か言いづらいことがあると、ん、ん、ん、ん、と言葉に詰まってた。何か新しいことを知ると…

自死遺族支援セミナー

先日、自治体が主催する自死遺族支援セミナーへ行ってきた。 とても良いセミナーだった。本当に良いセミナーだった。 ちょうど3年前も、夫を亡くして自死遺族となった母を支えたいと思った私は、同じように自死遺族支援セミナー(多分、毎年講師を変えて行っ…