はるまきさんの記録

自死遺族として考えたことを記録します。

あなたも一人じゃないよ。

 父が自殺をしてから、「自殺」や「自死」などの言葉で検索をしてネットを彷徨うことがあります。個別のブログに言及することはできないけれど、このところ、NHKが運営しているこのサイトをよくのぞいています。
 
 
 これは「自殺と向き合う」ということをテーマにしたサイトで、誰でもメッセージを投稿することできるようになっています。苦しんでいる方からのメッセージと、大切な人を亡くした方からのメッセージがあり、上記は大切な人を亡くした方からのメッセージが掲載されているページのURLです。
 
 夜、布団の中で、私は何かに縋りたい一心でこのサイトを見ているのですが、そこには悲しみが溢れていて、やりきれない文章も多く、その文章を読んだ私自身落ち込んでしまうことがあったり、涙が出てしまうこともあって、なんで見てしまうのだろうとも思うのですが、 吐露された思いに共感したり、あぁそんな考え方もあるんだと気づかされたり、自分と同じように悩んで苦しんでいる人がたくさんいるんだなって思えたりもして、と言っても、 親族や親しい人を亡くしたということだけが一緒で、全然違うそれぞれの事情やストーリーがあって 、でも、なんだか私は一人じゃないっていう風に思えたりもして、勝手に励ましてもらっている気になっていて、だから、これは文章を書いてくれたその人たちに届くことはないのだけれど、あなたも一人じゃないよ、苦しいのに書いてくれてありがとう、そうやって書いてくれた言葉に救われています、って私は言いたい。
 
 これは私が感じることで、他の方も感じているかはわからないけれど、「誰かに聞いて欲しいけれど、誰にも聞いて欲しくない」っていう気持ちが私にはある。話したい欲求はすごくあるのに、話すことで自分自身が傷つくことを恐れているし、絶対にわかってもらえっこないっていう気持ちが根底にある。だから、話したいけれど話せない。聞いてくれた方が何を言っても、自分にとっては白々しく思えてしまうだろうと思えて、話せないし、話したくない。でも誰かに聞いて欲しい。ただ聞いて欲しい。聞くだけで構わないし、むしろ、何も言って欲しくない。
 
 そして、そんな自分の気持ちがあるからこそ、苦しんでいる方にどのように接したら良いのか、私にはわからない。感じ方は色々で、私は私の感覚に自信がない。ただ、私自身がそうであるように、時に壊れてしまいそうな程の感情を感じながら、誰かと繋がりたいとも思ってしまう。近くにいる人がそんな繊細な気持ちを理解してくれて、どんな風にするのが適切かなんて自分でもわからないけれど、適切に接してくれればそれに越したことはない。でも、私にはそんな人いないし、そんな人が側にいる人なんてごくわずかなんじゃないかな。
 
 そんな風に考えた時、インターネット上の言葉は大きな力を持つことになると思うのです。わかりきったことかもしれないけれど、私はいま、私自身の実感としてこのことを強く感じていて、この気持ちを大切にしたいと思っています。